今回は、2021年9月10日に日本で公開されたサイコスリラー映画「スパイラル:ソウ オールリセット(原題:Spiral: From the Book of Saw)」を紹介します。もはや伝説と言っても過言ではない、あの大ヒットシリーズのSAWが新章として帰ってきます!やったー!
■作品概要
作品:Spiral: From the Book of Saw
製作:2021/アメリカ
上映時間:93分
■あらすじ
警察官ばかりが狙われる猟奇殺人事件が発生。その残酷な手口はジグソウのゲームに酷似していた。内部告発をして以来、署内で浮きまくっている刑事のジークと、新入りの相棒ウィリアムはジグソウの模倣犯を疑い捜査を始める。なぜ警察官ばかりが狙われるのか?犠牲者が増える中、ジークの父であり元ベテラン刑事のマーカスも姿を消し、ジーク自身も追い詰められていく……。
■予告編
■ネタバレなし感想
2017年の「ジグソウ:ソウ・レガシー」以来、久しぶりにSAWが帰ってきました。9作目の本作は、過去にジグソウの事件が起きた世界線ではあるものの、邦題の通りオールリセット、全く新しい物語が描かれています。残酷なゴア描写も満載です。
主役がクリス・ロックで、サミュエル・L・ジャクソンも出てくるという時点でこれまでとは全く異なる雰囲気になることは想像できますよね。もうFワードのオンパレードで見終わったら口が悪くなりそうな映画でした(笑)。
さて、物語としては、かつてジグソウがやっていたような手口で警察官のみをターゲットにした事件が続きます。警察官の汚職を摘発してからずっと孤立しているジーク、新たに配属されてジークの相棒になった真面目な刑事ウィリアム、ジークの父で元ベテラン刑事のマーカス、ジークを敵視し過去に汚職に関わっていたことがある警察官たち。
最後に全てが繋がり、いつものフラッシュバックで謎が明かされます。本作の結末はいろいろな意味で賛否ありそうですが、僕は結構好きです。もう一回見たい。また、SAWシリーズを見たことがない人でも楽しめるので、今から過去8作見る必要はないです(1は傑作なので見てほしいけど)。
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・1は傑作なのでぜひ見てほしいです!
・レガシーはゴア描写よりストーリー性重視で好き
■ネタバレあり感想
↓ここからネタバレありなので注意です!!!
本作の残念なポイント!それはすぐに犯人が分かってしまうことです(泣)。そして動機までも早めに予想がついてしまいます。 ゴアだけじゃなくてストーリーも重視している感じの方向性だったので、これは少し残念でしたね。
その犯人とは、、、配属されたばかりのジークのパートナー、ウィリアムでした。というかもう彼しかいないんですよ、どう考えても。中盤でウィリアムが犠牲になり死体が見つかるのですが、全身皮膚を剥がされているので判断がつかないし、ウィリアムだけゲームのシーンがないんです。絶対ほんとは生きてるやつじゃん!もう絶対犯人じゃん!というツッコミしかありませんでした。
動機は過去の警察官たちの汚職でした。犠牲になった警察官たちは、かつて警察に不利な証言をすることになっていた証人を射殺し揉み消していました(それ以外にもいろいろアウトなことをやっていた様子)。そしてその証人の息子がウィリアムだったのです。当時、そういった悪事を隠していたジークの父マーカスも最後に犠牲になってしまいました。犯人のウィリアムはどさくさに紛れてうまく逃げて物語は終わります。
そうなんです。これまでのSAWと違うのは、復讐が中心になっていることなんです。確かにジグソウのゲームが出てきていますし、とても残酷です。ただ、SAWか?と言われるとただの復讐劇のようにも見れてしまうんですよね。
なんていろいろ文句も言いましたが、僕は好きです。結局SAWの名のつく作品は見てしまうんですよね。なんなら続編も楽しみに待っています(笑)。
■関連作品
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