今回は大人気ホラーアンソロジーシリーズ「V/H/S」の第5弾「V/H/S/99(原題)」を紹介します。前作「V/H/S/94」からタイトルが西暦形式(?)に変わったようで、今回紹介する「V/H/S/99」、もうすぐ公開になる次作は「V/H/S/85」となっています。VHSが作品の根幹なので60年代とかはできないと思いますが、1年刻みでやればいくらでも制作できそうなシリーズですよね(笑)。そして今回はなんと「海底47m」シリーズやリブート版の「バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」を監督したヨハネス・ロバーツが参加しています!
■作品概要
作品:V/H/S/99
製作:2022/アメリカ
上映時間:109分
■あらすじ
1999年を舞台にした5本の短編。イキった若者バンドの廃墟訪問、キラキラ女子大生サークルに入りたがる地味系女子の行く末、子供向けSAS⚫︎KEで起きた悲劇、近所のキレイなお姉さんに興奮してたら大変なことになった男子、カルトの儀式を撮影してたらまさかの事態に巻き込まれるカメラマン。「そもそも何でそんなことするの?」という疑問はさておき、次々と不可解な現象に遭遇する人々を楽しく眺めるためにポップコーンとコーラを用意しましょう。
■予告編
■ネタバレなし感想
本作、過去最高に地味では?と感じるインパクトの弱さでした。ただ前作の感想でも言いましたが、このシリーズは自分好みの監督を見つけることが大事だと思うんです。そういう意味では、今回も好きな監督を発見できたので大満足です!
↓ちなみに前作の感想はこちらから!
さて、まずは短編5作品のあらすじを紹介します。
(1)調子に乗っている若手バンドが昔人気ガールズバンドが事故で亡くなったライブハウスを訪れる(2)大学デビューを目指す女子大生がキラキラ系サークルに入るための儀式として一晩棺桶の中で過ごす(3)子供向けサバイバル番組で起きた事故をきっかけに始まる復讐劇(4)向かいに住むキレイなお姉さんが気になってWebカメラをハッキングしたら大変なことになる男子たち(5)カルト集団の儀式を撮影していたらとんでもない目に遭うカメラマン2人組、というラインナップです。
今回の僕の注目監督は、5つ目の「To Hell and Back」を担当したヴァネッサ・ウィンター&ジョセフ・ウィンター夫妻です!ホラーとコメディーのバランスが非常に良かったですし、「どういうこと!?」と戸惑っている間にもどんどん話が進んでいくスピード感が好きでした。期待していたヨハネス・ロバーツによる2つ目の作品も面白かったのですが、期待しすぎていたせいかそこまで印象に残らなかったのは残念でした。
ちなみに次回作の「V/H/S/85」には「フッテージ」や「ブラック・フォン」のスコット・デリクソンが参加しているらしく、正直驚いています。まだ前作も日本で配信されていないのでいつになるのか分からないですが、こうなったら94、99、85を一気に配信して欲しいものです。
■シリーズの過去作はAmazonで配信中!
■ネタバレあり感想
↓ここからネタバレありなので注意です!!!
お気に入りの「To Hell and Back」は、カメラマン2人組がカルト集団の儀式を撮影するところから始まります。関係者や生贄として自分の体を捧げる女性のインタビューを撮りつつ儀式が始まるんですが、なんと儀式に巻き込まれて2人が地獄に転送されてしまうんです!文字通り「地獄巡り」的な展開になって、古典的な罠が仕掛けられた道を歩いたり、気持ちの悪いクリーチャーに遭遇したり、長年住んでいそうな人間に助けられたり、普通に面白くて笑っちゃいました。
その後、儀式で呼び出そうとしていた悪魔を見つければ一緒に転送されて戻れるのでは?ということに気づきます。最後、無事に成功して戻ってこれたと思いきや、1人は生贄の女性の体に入ってしまいます(笑)。そして儀式が失敗したと思ったカルト集団に2人とも殺されてしまいました。残念……。
ちなみにこの短編を担当したヴァネッサ&ジョセフ・ウィンター監督、気になったので長編ホラー「Deadstream」を見てみました!次回感想を書きます!
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