のんびりホラー映画な日々

日本未公開の海外ホラー映画、海外ドラマを中心に、気ままに感想を書いています。

ネタバレあり感想「The Puppetman」パペットマンに目をつけられたら最後!死に向かって突き進む!

みなさま、2024年もマイペースな頻度になると思いますが、変わらず日本未公開ホラーの感想を更新していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

2024年最初に紹介する映画は、ホラー映画「The Puppetman(原題)」です。パペットマンによって操り人形のように体の自由を奪われ、自ら死に向かって突き進まされてしまうという理不尽で最悪な物語です。たまたまポスターのビジュアルに惹かれて鑑賞したのですが、これがなかなか面白く良作だったので感想を書くことにしました。

 

 

作品概要

作品:The Puppetman
製作:2023/アメリ
上映時間:96分

f:id:yusuke110044:20231118162618j:plain

https://www.imdb.com/title/tt19369162/
あらすじ

かつて動機もなく突然妻を刺殺した男の死刑が決定した。その男は「俺はやってない。誰かが俺の体をコントロールしたんだ」と証言し、"パペットマン"として報道され世間を賑わせた。当時はまだ幼かった娘マイケルは大学生になっていたが、父親の死刑が決まったことを聞いてどんよりとした日々を過ごすことに。そんなある日、仲間たちと屋上でパーティーをしていると親友のチャーリーが急に自分から飛び降りて死んでしまう。チャーリーは飛び降りる前「助けて!体が動かないの!」と言い残していたが、一体どういうことなのか。父親の事件と関係があるのだろうか。マイケルは友人たちと危険すぎる真相究明に挑むが……。

 

予告編


www.youtube.com

 

ネタバレなし感想

あまり話題になっていない本作ですが、とても面白かったです。パペットマンに体を操られたらもう死ぬしかないという時点ですでに絶望的なんですけど、その死に方がさらに絶望的です。

物語の主人公は大学生のマイケル。彼女がまだ幼い頃、父親が突然母親を刺殺するのですが、「誰かが俺の体を使ったんだ!」と証言したことで世間を騒がせました。その父親の死刑が決まり再び事件が注目を集める中、マイケルは思い出したくなかった子供の頃の記憶を辿ります。

するとそれをきっかけに、彼女の周りで不自然な死が相次ぐようになり、父親の事件の真相が明らかになっていくという展開です。そもそも予告編で明かされてしまっているような感じなのですが、真相はほぼみなさんが予想する通りかと思います。

ただ、最後まで予想がつくからといってつまらないということは全くないです。なぜなら体を操られた人々は、絶対こんな死に方嫌だ……という感じで死んでいくからです。しかもその人たちは全く何も悪くないというところが特に理不尽です。

こういうティーンホラーって自業自得的な展開が多くて、うっかり誰かを殺して隠蔽したり、間違って悪魔を呼び出したり、明らかに泊まっちゃいけないホテルに泊まったり、ということが多いんですが、今回はさすがに気の毒でした(そこが面白い)。

Netflixあたりで早めに配信していただきたいところです。

 

 
■ネタバレあり感想

↓ここからネタバレありなので注意です!!!

 

 

 

 

 

物語の元凶はマイケル自身、彼女がパペットマンでした。彼女は悪魔の力を持っていて、父親の体を操って母親を殺したのも、屋上から親友を落下させたのも、全てはマイケルの力のせいだったのです。

映画の序盤、父親の事件があった当時マイケルは家の中で檻に入れられ監禁されていたことが明かされるのですが、この時点で想像はつきますよね。絶対この子に何かあるじゃん……という。

少し意外だったのは、両親が悪魔崇拝の過激派信者で、自分の娘を器として使って悪魔を復活させようとしていたこと。とんでもなく激ヤバな両親だったわけです。何も望んでいないのに悪魔に取り憑かれてしまったマイケルは可哀想でしたね。

真実を明らかにしようとする友人たちは次々と悲惨な死を遂げていき、辛すぎて自殺しようとしても悪魔の力に止められ、警察署に出頭して「いますぐ私を撃ち殺して!」と訴えても操られた警官たちは銃で撃ち合い全員死亡、とんでもなく不幸な運命を背負わされてしまいました。

最後、霊能力者の力を借りて死刑執行の直前に悪魔を父親に移して無事に成功したと思いきや、不敵な笑みを浮かべるマイケルの姿がありエンドロールへ。良作なホラーでした!満足です!

 

関連作品

・自分の意思ではどうにもならない系の最悪なやつ

yfilm.hatenablog.com

yfilm.hatenablog.com