今回はホラー映画「エスケープ・ルーム2:決勝戦(原題:Escape Room: Tournament of Champions)」を紹介します。2019年に公開された「エスケープ・ルーム」の続編で、監督のアダム・ロビテル、主役のテイラー・ラッセル、ローガン・ミラーが続投となります。
(追記)なんといつの間にか配信が始まっていました!劇場公開がされなかったのは残念ですが、配信スルーは妥当かなと思います。
■作品概要
作品:Escape Room: Tournament of Champions
製作:2021/アメリカ
上映時間:88分
■あらすじ
脱出ゲームを生き延びたゾーイとベンは、恐ろしいゲームを仕掛けた黒幕の存在を暴こうと動き出していた。手掛かりを追って地下鉄に乗っていると、ゾーイとベンが乗る車両が前の車両と切り離され別のルートへ。ヤバいことになったと気づくも時すでに遅し、新たなゲームの始まりだった。しかも同じ車両に乗っていた面々はこれまでの"エスケープ・ルーム"の勝者であることが判明し、歴代王者たちによるチャンピオンシップが始まるのだった……。
■予告編
■前作のネタバレ
2019年公開の「エスケープ・ルーム」は、賞金目的でやってきた男女6人が恐ろしいデスゲームに参加させられる物語でした。
実はこの男女6人、事故などで1人だけ生き残ったサバイバー。主催者は、奇跡的に生き残った6人を集めたら誰が最後まで残るのか?というとっても迷惑な意図でゲームを開催していました。最後は主人公のゾーイと冴えないベン(演じるローガン・ミラーは大好きな俳優!)が生き残り、主催者であるミノス社に復讐を誓って幕を閉じました。
前作は非常に完成度の高い作品だったと記憶しています。脱出ゲームを題材とした映画は量産されていますが、残酷描写を徹底的に排除しゴアが苦手な人も安心して見れる作風は成功だったんだと思います。ベタな映画ほど面白く作るのは難しいですよね。そして続編制作が決まった訳です。
■ネタバレなし感想
本作は黒幕の手掛かりを見つけたゾーイとベンがまんまと罠にかかり、再びゲームに参加させられるところから始まります。しかも集められたメンバーが歴代王者たちというのは「ハンガー・ゲーム2」を思い出しますね。
さて、ゲーム自体はいつもの展開なので代わり映えはないですが、今回は誰がゲームを考えているのか?という開催者側の視点も明かされます。
とはいえ、そこまで驚くような展開もないですし、ゲームも複雑になっているので正直ルールがよく分かりませんでした(笑)。ちょっと無難な映画になってしまったかなという印象ですが、決してつまらない訳でもないので平均点といったところでしょうか。
冒頭では前作のダイジェストが流れるのですが、前作を見ておくことをおすすめします。
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■ネタバレあり感想
↓ここからネタバレありなので注意です!!!
ネタバレというほどの内容でもないのですが、無事にゾーイとベンは生き残り、ミノス社の悪事が暴かれた(?)と思われる結末を迎えます。後半駆け足だったので急に終わった感がありました。
ゲームの考案者はミノス社の関係者ヘンリーという男、と思いきや娘のクレア。ヘンリーはサイコパス気質で手に負えないクレアを監禁し、ゲームを設計させていました。不満なクレアはゲームに抜け道を用意し、ゾーイを呼び寄せます。何も知らないゾーイは、クレアの脱出の手助けをしてしまうんです。
ただ、ゲームの考案者が分かっただけで主催者が全く明かされないまま終わるので、続編があるのかもしれません。クレアも逃げたままなので。でも、もう主催者は誰でもいいよ、という気持ちになっています(笑)。
1つ驚いたのは、エンドロールでゾーイ役のテイラー・ラッセル、ベン役のローガン・ミラーに続いて、前作で命を落としたアマンダ役のデボラ・アン・ウォールの名前が出るんです。本編出てないじゃん!と思って調べてみると、劇場公開版は別エンディングで、実はアマンダは生きていたという展開だったようなのです。僕は配信で見たのですが、全く異なるエンディングのようなので少し戸惑いました。日本公開時はどちらになるんでしょうか。
■関連作品
・命を懸けたゲームと言えばもちろんこれ!
・24人殺さないといけないという厳しいルールのデスゲーム!