「Hell House LLC」特集の第2弾!ということで、今回は2作目の「Hell House LLC II: The Abaddon Hotel(原題)」を紹介します。続編として2018年に配信された本作は、前作がドキュメンタリー映画として世の中に公開された世界線の話になっています。つまり、ドキュメンタリーを見て興味を持った人たちや、肝試し、罰ゲームでアバドンホテルに入ってしまう人が出てくる展開になる訳なのです(絶対行かないで!)。
作品概要
作品:Hell House LLC II: The Abaddon Hotel
製作:2018/アメリカ
上映時間:83分
あらすじ
前作の最後、サラを取材していたチームはアバドンホテルに入ってしまったが、唯一ミッチェルという男性だけが脱出できたらしい。一方世間では、アバドンホテルのドキュメンタリー映像が公開されて以来、イタズラや肝試しでホテルに忍び込んでしまった人が行方不明になる事件が相次いで発生していた。事件の真相を追い始める新たな取材チームは、ミッチェルとコンタクトを取り意気揚々とアバドンホテルへ潜入。他にもリアリティショーを撮影する霊能力者も登場しホテルに入るが、どう考えても生きて出られる訳がないのであった……。
予告編
ネタバレなし感想
個人的には1作目の方が好きですが、2作目も良いです!安定感があります。
本作は冒頭に書いた通り、前作がドキュメンタリー映画として世の中に公開されている設定になっています。あの映像が本物なのか偽物なのかは世間でも評価が分かれているようで、これはかつて「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」が本物か?と話題になったときのことを思い出します。
世の中に公開されるということは、かつて事故で多くの人が亡くなったいわくつきの幽霊屋敷として有名になるということで、興味本位でホテルに忍び込んでしまう若者が出てくる訳です。しかも、例外はなくちゃんと全員行方不明になります。
そんなアバドンホテルに興味を持ったのが今回の主人公、ジェシカを中心とした取材チームです。ホテルを無事に脱出した経験を持つミッチェルに声をかけ、地下室に隠されているらしいビデオテープを探すために潜入することになります。
このジェシカが幽霊を全然信じていないというのがお決まりで、「こんなことになるなんて思ってなかったの!(泣)」的な展開にひたすら突き進んでいきます。視聴者としては「だから入るなって言ったじゃん!」と突っ込みながら鑑賞することになります。
ちなみに1作目同様、ホテルを創業したオーナーが悪魔崇拝カルトの教祖だったことにも触れられるのですが、実はカルト教団のメンバーは集団自殺をしていたことが明かされます。この時、パトリック・カーマイケルという人物が集団自殺に参加せず生き残ったらしいのですが、このカーマイケル一家に焦点を当てたのが4作目のスピンオフになります。
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ネタバレあり感想
↓ここからネタバレありなので注意です!!!
まず、前作でアバドンホテルをお化け屋敷として改装したHell Houseカンパニーの社長アレックスは、ホテルを無許可で使用していたことが分かります。さらに今回のチームが発見したビデオテープには、ホテルで誰かと話しているアレックスの姿がありました。会社のお金で投資に失敗したアレックスは、その人物からホテルをお化け屋敷にすることを提案されていました。そう、アレックスは最初から死んだオーナーに操られていたのです。
さて、ジェシカやミッチェルたちに話を戻しますが、リアリティショーの撮影をしようとやってきた霊能力者ブロックとカメラマンに遭遇し、一緒にホテルに入ります。それからしばらく別行動を取っていたのですが、ジェシカたちがブロックとカメラマンが首を吊って死んでいるのを発見してから物語は大きく動き出します。
当然パニックになるジェシカや、再び来てしまったことを後悔するミッチェル。最終的には幽霊(?)のオーナーが登場し、この中で一人だけ生きて出て話を世間に広める必要があると話します。ホテルにもっと人を引き込んで、悪魔の力を強くする必要があるようなのです。最後、ミッチェルがジェシカを殺した(?)と思われる結末で幕を閉じましたが、本当にところはどうなったのか明かされませんでした。
前作と同じような展開、と言われてしまえばそれまでなのですが、少しずつこのホテルの謎が明らかになっていく感覚があり、十分楽しめました!