突然ですが、全4回にわたって「Hell House LLC」シリーズの特集をお届けします!
「Hell House LLC」というのはファウンドフッテージ(POV)のホラー映画で、2015年に1作目、2018年に2作目、2019年に3作目、2023年には4作目となるスピンオフが配信されました。先日4作目を見たんですけど、やっぱり面白い!と思って1〜3を見返しまして、せっかくならと思って記事を書くことにしました。
そんな感じで決定した特集第1弾は、当然のことながら1作目の「Hell House LLC(原題)」です!1作目は特に完成度が高くてしっかり怖いんですよね。いまだに日本で配信されていないのが本当に不思議なのです。
作品概要
作品:Hell House LLC
製作:2015/アメリカ
上映時間:93分
あらすじ
2009年10月8日、Hell Houseカンパニーは廃墟となっていたアバドンホテルを改装し、お化け屋敷としてオープン。しかしその初日、スタッフと来場者合わせて15名が亡くなり、多くのニュース番組がその悲劇を報道した。お化け屋敷で一体何が起きたのか?事件の謎に迫る取材チームは、その夜を生き延びた唯一のスタッフであるサラのインタビュー、関係者・来場者の証言、スタッフが撮影したオープン初日までのビデオカメラの映像をもとに真実を解き明かそうとするが、それは絶対に知ってはいけない真実だった……。
予告編
ネタバレなし感想
記念すべきシリーズ1作目を久しぶりに見たのですが、やっぱり面白い!何度見ても怖い!そんなPOVホラーのお手本のような作品でした。
最初に来場者が撮影した当日の映像が流れるんですけど、スタッフが慌てた感じで走っていたり、他の来場者がパニックを起こして逃げ出したりする姿を見て、「これも演出?でもなんかヤバくない?」と徐々に異変に気づく過程に妙にリアリティがあります。はじめはこの当日の映像や、生き残ったスタッフであるサラのインタビュー、関係者の証言が流れますが、基本的には当日まで準備を行うHell Houseカンパニーのメンバーによる映像を中心に、第三者が編集したドキュメンタリー映像になっています。
地下室にあったはずのピエロのマネキンが突然部屋の近くに移動していたり、夜中に部屋で誰かの気配を感じたり(カメラには映っている)、お化けの人形の数が合わなかったり、派手なことが起こるというよりは実際に体験したら絶対怖い系の現象が精神を追い込んできます。
唯一生き残ったサラは何を語るのか?初日に何が起きたのか?次第に真実が明らかになり衝撃の展開を迎えます。早く日本で配信を……と祈る気持ちです。
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ネタバレあり感想
↓ここからネタバレありなので注意です!!!
Hell Houseカンパニーがお化け屋敷の舞台に選んだアバドンホテル。実はいわくつきで、しかも社長のアレックスは他のスタッフに秘密にしていたことが分かります。昔、ホテルのオーナーは悪魔崇拝カルトの教祖と噂され、宿泊客が行方不明になることがあったそうです。当然警察はオーナーに事情を聞いていましたが、最終的にオーナーは首を吊って死んだとのこと。以来不思議な現象が起こり続け、人が寄りつかない廃墟になってしまったらしいのです。
オープンまでこのホテルで寝泊まりにすることになったスタッフは、次々と奇妙な現象に遭遇します。ただ、アレックスが非常に厄介で、周りの意見を全く聞かずオープンを強行します。どうやら会社がギリギリの状態らしく、後に引けない状態のようです(お客さんにはいい迷惑!)。
そして迎えた初日、地下から急にやってきた悪魔崇拝の黒マント集団がアレックスを含めスタッフを次々と仕留め、来場者は逃げ惑い地獄絵図に。最後はスタッフの一人が操られ、サラも殺されてしまいます。そう、生き残って取材を受けていたはずのサラはこの夜に殺されていたのです!
そうとも知らずに取材をしていたチームにサラは「あなたたち、本当のことが知りたかったらアバドンホテルに来て自分の目で確かめるべきだわ」と言います。サラに誘導されてまんまとホテルに来てしまった取材チームは、ホテルの一室で血だらけのサラを見つけて真実を悟るのですが、時すでに遅しという展開で物語は幕を閉じます。
次回は「Hell House LLC」特集の第2弾として2作目「Hell House LLC II: The Abaddon Hotel」の感想を書きます!