はじめまして、ブログ超初心者のゆうすけです。
今回は、アメリカのドライブインシアターでヒットしているホラー映画「ウィッチサマー(原題:The Wretched)」を紹介します。なお、本作は未体験ゾーンの映画たち2021にラインナップされ日本公開されました!
■作品概要
作品:The Wretched
製作:2019/アメリカ
上映時間:95分
■あらすじ
高校生ベンがある町にやってくる。両親の離婚後、父親のもとへ遊びに来たのだ。ベンは、バイト先のヨット教室で隣の家に住むディロンという少年と知り合うが、ディロンはなぜか母親に怯えており、ベンも徐々にその母親の様子がおかしいことに気づき始める。母親が魔物に身体を乗っ取られていることを知ったベンは、その後姿を消してしまったディロンを見つけようとするが......。
■予告編
■ネタバレなし感想
新型コロナウイルスの影響で、アメリカではドライブインシアターが盛り上がっているのですが、そこでヒットしているホラー映画です。
この映画、実はラストにある仕掛けが用意されているのですが(詳細はネタバレあり感想にて)、それを抜きにしても面白いです。
というのもこの魔物、身体を乗っ取るだけでなく、周りの人物に耳元で何やらヒソヒソ話すと操ることができて、記憶を消すこともできちゃいます。ベンがディロンの父親に「ディロンがヨット教室に来なかったんだけど、どうしたの?」と尋ねる場面があるのですが、「何を言ってるんだ?俺には息子なんていないよ」と言われてしまうのです。こういう描写、よくあるっちゃあるけど、絶対に何かがおかしいことが分かりはじめる雰囲気が結構好きですね。
あとはこの魔物、子どもを狙うのですが、わりとエグイ描写があるのでそのあたりはご注意ください。
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■ネタバレあり感想
↓ここからネタバレありなので注意です!!!
この映画、ラストに仕掛けが用意されています。
ベンは魔物の存在に気づいてから、隣の家を双眼鏡で見張ったり、地下室に忍び込んで怪しげな祭壇を見つけたりして、姿を消したディロンに何かがあったと確信します。その後、魔物はディロンの母親からベンの父親の恋人に身体を乗り換えたり、ベンは操られた警官に殺されそうになったり、なんやかんやを乗り越えるのですが、さあ逃げよう!と思ったタイミングで、ベンは全てを思い出します。
実は、ベンにはネイサンという弟がいて、ネイサンに目を付けた魔物によって、ベンは記憶を奪われていたのです。このツイスト、見ていておお!という驚きがありました(こういうの大好き)。この時まで、弟の存在は話にも出ず映りもしなかったためベンは一人っ子だと思っていたのですが、フラッシュバックとともに回収される伏線を見て「確かにこの場面、変だったよな」という点を思い出します。
例えば、ベンが最初に町に来るバスの中で、おばあさんが「お上手ね。小さな芸術家さん」みたいなことを話しかけます。この時、ベンは包帯をしていて、そこに落書きがあったのでそのことを指していると思っていたのですが、確かに高校生のベンに対しては不自然な会話でした。おばあさんは、ベンの隣で絵を描いている弟ネイサンに話しかけていたのです。
こんな感じで、魔物に身体を奪われた母親が自分の子供を狙う、というよくある映画に「記憶」という要素がプラスされることで、いわゆる「どんでん返し」系の話になっていたので、個人的には好きでした。(この手の「どんでん返し」、賛否あるかと思いますが僕は大好物!)
■関連作品
・同じく未体験ゾーンの映画たち2021にて公開