のんびりホラー映画な日々

日本未公開の海外ホラー映画、海外ドラマを中心に、気ままに感想を書いています。

ネタバレあり感想「ユー・アー・ノット・マイ・マザー」この人、本当に私のママ......?

今回は、未体験ゾーンの映画たち2023にて2月3日に公開されたホラー映画「ユー・アー・ノット・マイ・マザー(原題:You Are Not My Mother)」を紹介します。アイルランド産のホラーで、タイトルの通り母親の様子がおかしくなり、もしかしてこの人は母親の姿をした"別の何か"なのではないか?と疑い始める物語です。この手の話はよくあるので、一体どんな仕上がりになっているのでしょうか。

 

■作品概要

作品:You Are Not My Mother
製作:2021/アイルランド
上映時間:93分

f:id:yusuke110044:20220505174336j:plain

https://www.imdb.com/title/tt10406596/
■あらすじ

シャーロットは、気分が落ち込みがちの母親アンジェラや祖母と支え合いながら暮らす高校生。ある日、車を残して母親が行方不明になってしまい心配するシャーロットだったが、夜中に何事もなかったかのように突然帰宅。ホッとするものの、それ以来どうも母親の様子がいつもと違う。はじめは心の病が原因だと言い聞かせていたが、どうもおかしい。次第に母親の行動はエスカレートし、この人は母親の姿をした"別の何か"なのではないか?と疑い始める……。

 

■予告編


www.youtube.com

 

■ネタバレなし感想

アイルランドホラーといえば、以前にド定番幽霊屋敷ホラー「The Cellar」を紹介しました。

そして本作は、"実は自分の母親が別の何かと入れ替わってしまったのではないか?"と疑うという、こちらもド定番のホラーになっていました。

急にいなくなってしまった母親が夜中に帰ってくる。だけど様子がおかしい。本当にこの人は自分の母親なんだろうか?もともと心は不安定だったし、最近飲み始めた薬のせいなのだろうか?と疑いながら過ごす娘を中心にしながら物語は進みます。

結末はネタバレの方で言及するとして、どうも物足りなさを感じる作品でした。姿を消した人が戻ってくる系としては「レリック -遺物-」が記憶に新しいですが、そこまでのインパクトもなく非常に地味な作品でした。考察すればいろいろと見えてくるものがあるのでしょうが、単純にホラー映画としてはイマイチかなという印象です。

個人的には、狂気を見せる母親よりもシャーロットをいじめる意地悪同級生女子の方がよっぽど恐ろしかったです。ハロウィン用の大きな焚き火の中にシャーロットを閉じ込めて火を放とうとする常軌を逸した行動が怖すぎて笑えませんでした……。

 

 

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■ネタバレあり感想

↓ここからネタバレありなので注意です!!!

 

 

 

 

 

本作の結末、僕自身もしっかりと理解しきれていないのですが、かつて若くして母親になったアンジェラは育児ノイローゼで赤ん坊のシャーロットを夜中にどこかに置き去りにしてしまいました。祖母が見つけるのですが、実はこのときにシャーロットは何かと入れ替わってしまったようなのです。そしてそのシャーロットを取り戻すために、母親の姿をした"何か"がシャーロットを狙ってやって来るという話でした。

その"何か"は邪魔な存在である祖母を殺し、叔父のアーロンも殺しかけるというとっても迷惑な暴挙に出るのですが、最終的にはシャーロットが祖母から効果があると聞いていた炎で焼き殺し、無事に本物の母親が戻ってきました。

ただそうなると、赤ん坊の時に何かと入れ替わったシャーロットって一体何者だったの?という疑問が残ってしまうんですよね。ということでいつものように、詳細な解説は有識者の考察を読みたいと思います(汗)。


■関連作品

・母親がいつの間にか別人になっていたら……?

yfilm.hatenablog.com

・こちらは"母親探し"がテーマのホラー

yfilm.hatenablog.com