今回は、ホラー映画「スペル(邦題:Spell)」を紹介します。呪いをかけられた男が家族を助けるために気味の悪い夫婦に立ち向かいます。呪いをかけられたらかけ返す!それが真のできる男!ちなみに紛らわしいですが、2009年のサム・ライミ監督の「スペル」とは別の作品です。
■作品概要
作品:Spell
製作:2020/アメリカ
上映時間:91分
■あらすじ
幼少期に父親から虐待を受けていたマーキスは、家庭を築き幸せな日々を過ごしていたが、父親が亡くなったことを知り、プライベートジェットを操縦しながら家族と故郷に向かった。しかし途中で雷が落ちて墜落し、目が覚めると不気味な世話焼き夫婦の家のベッドにいた。親切に看病してくれるが不信感が高まったときには時すでに遅し、お手製の呪いの人形を作られていた……。
■予告編
■ネタバレなし感想
地味ですが、なかなか面白い作品でした。墜落事故に遭って目が覚めたら知らない家のベッドに寝ていて、家族の生死も不明、怪我を負ってまともに歩けない、しかも助けてくれた夫婦はよくわからない呪術をやっていて何を考えているかもわからない、という不安要素だらけの設定でした。
いつの間にか自分の人形を作られていて、その人形をいじると自分もダメージを食らってしまうという、まさに日本で言うところの"わら人形"があるせいで、なかなかもどかしくストレスの溜まる展開が続きます。
果たして呪術を操る夫婦は一体何者なのか?行方不明の家族は生きているのか?主人公マーキスの最後の大逆襲にも大注目です。
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・せっくなので紛らわしいこちらも(笑)大好きな映画です!
■ネタバレあり感想
↓ここからネタバレありなので注意です!!!
ショッキングなシーンがいくつかあったのですが、マーキスは与えられた食事をおいしいおいしい!と言いながら食べるのですが、よくよく食べ物を見ると、その中に息子が手に彫っていたタトゥー入り皮膚を見つけます。そう、おいしい食事の材料は息子の手だったのです。また、包帯で巻かれた左足を改めて確認してみると、太い釘みたいなものが打ち込まれていました(そりゃあ痛いわけだ、というか普通気づかないか?)。
で、それはなぜかと言うと、どうやら夫婦(とその使用人みたいな男)は19世紀から生き続けていて、儀式で生贄を捧げることで生き長らえていたんですね。ちょっとこの辺りの設定はよくわからなかったんですが、実は家族も生きていて、儀式に参加させられそうになっていました。息子も手を失ったものの生きていました。よかった……。
最後は、機転を利かせたマーキスが呪術を逆手に取り、しかも呪いを操るおばちゃんの人形まで作ったりして、呪術バトルの末に勝利を掴みます。この辺はなかなかスッキリ感のある結末でしたね。この最後の逆襲までが長く、全体的に物足りなさはありましたが、このバトルがよかったのでよしとします(笑)。
■関連作品
・呪いは恐ろしい!な映画
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