のんびりホラー映画な日々

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ネタバレあり感想「Barbarians」2組のカップルの不協和音+ホームインベージョン!

今回は、スリラー映画「Barbarians(原題)」を紹介します。いわゆる"ホームインベージョン"系のスリラーとなっていて、あまり仲が良くない2組のカップルがディナーを楽しんでいるとやばそうな奴らが侵入してくるという展開です。主演は「ゲーム・オブ・スローンズ」のラムジー役でお馴染みのイワン・リオンが務めています。

 

■作品概要

作品:Barbarians
製作:2021/イギリス
上映時間:89分

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https://www.imdb.com/title/tt10189536/
■あらすじ

歴史ある田舎を再開発した新興住宅地に住み始めたカップルのアダムとエヴァエヴァはこのまま住み続けたいと乗り気だが、アダムは田舎の生活にイマイチ気が進まない様子。そんな中、アダムの誕生日に再開発プロジェクトの推進者であり家のオーナーのルーカスと彼女のクロエがやって来る。ディナーを始めるもルーカスの傍若無人な振る舞いにアダムがイライラし続け、いよいよ取っ組み合いの喧嘩が始まったそのとき、妙な仮面を被って武装した男たちが家に侵入してくる……。

 

■予告編


www.youtube.com

 

■ネタバレなし感想

2組のカップルがディナーをしている最中に、仮面を被った男たちが侵入してくるというお約束の展開なのですが、意外なオチもなく極めて普通の映画でした。面白くもないけど、つまらなくもないという絶妙な平均点といった感じです。

また、侵入者たちが被っている仮面は既視感満載で、そろそろこの仮面を映画で使うのやめませんか?と言いたいくらい、ここ数年何回も映画で見ています。流行りなんでしょうか。

さて、物語は2組のカップルがディナーに集まるところから始まります。主人公のアダムは男としての劣等感を感じているタイプなのですが、決断力に欠けるため常に彼女のエヴァの尻に敷かれています。そんなエヴァは才能あるアーティストで、再開発地域を象徴する作品の制作も担当しています。

一方、オーナーのルーカスは自己顕示欲の強い典型的な俺様タイプで、常にジョークでアダムを馬鹿するような非常に嫌な奴です。面白くないアダムは終始不機嫌なのですが、ルーカスの彼女クロエの妊娠がまさかの波紋を呼び大喧嘩が始まります。そのとき、侵入者が現れ想像通りの展開へと進んでいきます。

4人の人物像や関係性が描かれ喧嘩に発展するまでが60分、侵入者が現れてから30分というバランスが物足りないだけでなく、意外性のない展開が残念でした。

 

 

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・お気に入りの"ホームインベージョン"映画

 

■ネタバレあり感想

↓ここからネタバレありなので注意です!!!

 

 

 

 

 

アダムとルーカスが大喧嘩に発展した理由、それはクロエの妊娠でした。なんとアダムとクロエは関係を持った過去があり、子供の父親はアダムかもしれない……と。ルーカスに馬鹿にされ続けたアダムがキレてそのことを暴露してしまい、取っ組み合いが始まったわけです。

そして侵入者たちの正体は、その土地一帯を元々所有していた一家の兄弟でした。実はルーカスはその一家から土地を騙し取り、裁判に発展していました。しかもその兄弟の父親が裁判中に病死してしまったことでルーカスに強い恨みを持ち、家に侵入して痛い目に遭わせようと決意していたのです。

ただ、彼らは決して4人を殺すつもりはなく、銃にも弾は入っていませんでした。しかしそんなことを知る由もない4人は抵抗し、隙をついて反撃したことで犯人の1人を殺してしまいます。これにより全てが悪い方向に進み、ルーカスとクロエは殺され、最後はアダムとエヴァが生き残りました。これまで最後の最後で決断ができなかった弱気な性格のアダムが、犯人を撃ち殺して幕を閉じます。

個人的には実はアダムが仕組んでいたとか、この混乱に乗じてアダムがルーカスを殺すとか、そんな展開を期待していたんですが意外なことも起きずに終わってしまいました。

なんだかんだホームインベージョン映画は人気なのと主役に引きがあるので、未体験ゾーンあたりで公開になるのではないでしょうか。

 

■関連作品

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