今回は、ホラー映画「モンスター・バレー(原題:Death Valley)」を紹介します。ポスターを見てお分かりの通り、こんなのバイオハザードに絶対いたよね?というビジュアルのクリーチャーが登場します。主人公のビジュアル含め、めちゃくちゃゲームっぽい映画です。若干の嫌な予感を感じつつ、気になったので見てみました。
ちなみに本作は、いつの間にか「モンスター・バレー」という邦題でWOWOWにて放送され、その後「ダーク・プロトコル」という邦題に変わり配信が始まりました。
■作品概要
作品:Death Valley
製作:2021/カナダ
上映時間:91分
■あらすじ
舞台は山奥にある謎の研究施設。緊急事態が発生し逃げられなくなった女性がSOSのビデオメッセージを送信。そのメッセージを受信した傭兵隊のジェームズとマーシャルは「いつものように仕事を片付けてさっさと帰ろうぜ!」なんて言いながら施設に向かう。しかし施設に侵入すると、テッカテカに光るモンスターたちがウロウロと彷徨っていて、「こんな仕事受けるんじゃなかった」と後悔するジェームズたちであった……。
■予告編
■ネタバレなし感想
ポスターのクリーチャーが気になって見た本作、久しぶりのダメダメホラーでした!(笑)。何かの間違いで日本で劇場公開されたとしても見なくてよいです!(断言)
物語としてはバイオハザードの劣化版という感じで、女性を救出するために研究施設を訪れた傭兵たちがクリーチャーに遭遇しながらも戦い、なんとか脱出しようとする話です。
クリーチャーの造形はヌルヌルテカテカの光沢系で嫌いじゃないんですけど、どうもインパクトに欠けるんですよね。進化してとんでもなくデカくなった最終形態とか、バリエーションがあれば楽しめたのかもしれません。
とは言え、ストーリーはそれなりに見れるレベルではあったんですけど、一番酷いのは出演者たちの演技!ここまで見るに耐えないほどの大根演技は久しぶりに見ました。主人公はまさにゲームから飛び出してきたようなイケメンなんですが、ずっとカッコつけた演技なのが気に障ります。顔だけで起用されたのか?と思ったんですが、実はこの謎は思わぬ形で解けることになります。それはネタバレの方で書きたいと思います。
■Amazonで配信中!
■ネタバレあり感想
↓ここからネタバレありなので注意です!!!
結末としては、この研究施設は雪の中に埋まっていたモンスターを掘り起こして実験を行っていたんです。兵器として使うために人体との融合を試み、人体実験を繰り返していました。
その実験の成果としてモンスターの子供を身籠もった人こそ、助けを求めてSOSのメッセージを送信した女性だったのです。この女性は生まれてくる子供のためにも外に脱出しようとしていました。真実を知ったジェームズたちはこの女性を外に出しては大変なことになると思い、戦うことになります。
そして実はこのモンスター、ウイルス感染するので仲間のマーシャルは感染してしまいました。その後何とか女性を倒して逃げ出すものの、ジェームズも感染してしまい、救助隊に襲い掛かる場面で幕を閉じます。
ネタバレなし感想の方で、主役は顔だけで起用されたのかな?と言ったんですけど、エンドロールに入り「監督 マシュー・ニナバー」「出演 ジェレミー・ニナバー」という名前を見て全ての謎が解けてしまいました。そう、主役が大根演技だと思っていたら、なんと監督の弟だったみたいです。コネ起用か、と思ったら許せるような、許せないような……(笑)。
全然見る必要のないZ級映画ですが、気になってしまった方は自己責任でお願いいたします。
■関連作品
・クリーチャーが出てこなくても面白い映画は作れる