今回は「ジョン・ウィック」の脚本家によるハードボイルドアクション「Mr.ノーバディ(原題:Nobody)」を紹介します。僕はジョン・ウィックシリーズが大好きなので、本作の予告編を見た時から絶対に見なくては!と気合いが入っていました。本作はホラー映画ではないのですが、大好きな作品となったので紹介させていただきます。
■作品概要
作品:Nobody
製作:2020/アメリカ
上映時間:92分
■あらすじ
どこにでもいる平凡な男、ハッチ。毎回ゴミ出しに遅れて怒られるし、妻には愛想を尽かされ気味だし、息子には尊敬されない。ある日家に強盗が忍び込むがハッチは戦うこともせず、息子からは失望されてしまう。その後、行き場のない怒りを抱えたハッチは夜のバスで不良たちに挑発され、とうとうブチギレる。何を隠そうこの男、とんでもない過去をもつ激ヤバな男であった……。
■予告編
■ネタバレなし感想
とても爽快で最高の映画でした!間違いなくジョン・ウィックが好きな人は見るべき作品だと思います。隠された過去を持つ“何者でもない男”ハッチが暴れ回る姿は本当にスカッとしました。
しかも、無傷のスーパーマンみたいな男じゃないのが良くて、ハッチもめちゃくちゃやられます(笑)。殴られるし、ナイフで刺されるし、見るからに痛々しい姿になるんですけど、それでも向かってくるので不良たちも「こいつはヤバい」と気づき始める表情が最高でした。
物語としては、「家に強盗侵入→強盗の正体突き止める→バスで不良からケンカを売られる→その不良の一人がロシアマフィアのドンの弟だった→無数の殺し屋に追われる」というシンプルな展開で、「もうジョン・ウィックと同じじゃん」と言われてしまうとそれまでなんですが、いいんですこれで!最高なんです!
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■ネタバレあり感想
↓ここからネタバレありなので注意です!!!
ハッチ、実はかつて諜報機関に雇われたプロの殺し屋だったんです。例によって僕の英語力の問題で怪しい部分はあるんですけど、三文字の諜報機関で、というセリフがあったのでCIAかFBIか、って感じなのでしょうか。
最初に家に強盗が入ったときに何もしなかった理由は、強盗2人が少し怯えた様子で慣れていなかったこと、後ろから見た時に銃に弾が入っていなかったことから、何もしなかったんです。その後強盗の身元を突き止めて家に行くんですが、この2人は夫婦で病気の赤ん坊がいたんです。事情を理解したハッチは2人を責めることができず、行き場のない怒りを感じます。
その帰り道に乗ったバスで不良たちに遭遇するので、挑発されて余計にスイッチが入っちゃったんですよね。痛めつけた男がロシアのドン(マフィア?)の弟で、次々と殺し屋たちに襲われるも、返り討ちにして壊滅させます。シンプルな脚本とハードボイルドアクション、そして92分という尺もあり、あっという間でした。
あと面白かったのは、ハッチの父親を演じているのがクリストファー・ロイド!この父親も同じくヤバい人で、楽しそうに銃を撃ちまくってました(笑)。
続編がありそうな雰囲気で終わりましたけど、どうなんでしょうか。アメリカでヒットしていたのかどうか気になります。
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