今回は、2020年9月11日に日本で公開されたホラー映画「カウントダウン(原題:Countdown)」を紹介します。まさしく、 "スマホアプリ版ファイナル・デスティネーション"と言えるような作品で、オマージュなのかパク●なのか、結構ギリギリを攻めていると感じました(笑)。
■作品概要
作品:Countdown
製作:2019/アメリカ
上映時間:90分
■あらすじ
パーティーを楽しんでいる最中に、自分の余命時間が表示されるアプリをダウンロードした若者たち。余命が「3時間」と通知されたコートニーは、ベロベロに酔っぱらった彼氏の運転する車に乗ろうとした時に余命を思い出し、不安を感じて車に乗るのをやめる。案の定、飲酒運転の彼氏は事故を起こしていたが、"死の運命"から逃れたと思われたコートニーの元に「利用規約違反」とアプリから通知が。その後、宣告された余命の通りに謎の死を遂げる……。
■予告編
■ネタバレなし感想
なかなか面白かったです。インパクト弱めのファイナル・デスティネーションという感じでだいぶ薄味でしたが、ティーン・ホラーとしては合格点じゃないでしょうか。
なぜファイナル・デスティネーションに似ているかというと、このアプリをダウンロードすると呪われて死ぬというわけではなく、あくまで自分の余命が分かるアプリなんです。余命が分かるとその時間の自分の行動を予測できるので、当然避けようとしますよね。すると「利用規約違反」となり死の運命が襲いかかる、という感じです。最初の犠牲者コートニーは、乗る予定だった(事故を起こす)彼氏の車に乗るのをやめたのですが、死の運命からは逃れられなかったのです。はい、まさしくファイナル・デスティネーションです(笑)。
物語としては、コートニーの彼氏が事故を起こして入院し、そこで本作のヒロインであるクインと出会います。クインもアプリをダウンロードするのですが、余命が「2日と22時間」と出てしまい、慌てて奔走する……という展開です。
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■ネタバレあり感想
↓ここからネタバレありなので注意です!!!
ネタバレなしの方で「インパクト弱め」と書いたんですが、なぜかというと死に方が特に残酷なわけでもなく、しかも3人しか死なないという物足りなさなんです。コートニー、彼氏、クインが途中で出会っていい感じになるイケメン。これは圧倒的に物足りないなと思ってしまいました。こういった作品は次々と犠牲者が増えないとスピード感が失われると個人的には思います。
そうなると、ポイントはどうやって死の運命から逃れるのか?という点になります。これは、自分で死を選ぶという単純な方法でした。これはファイナル・デスティネーションでもあったネタですよね。クインは同じく余命が残りわずかな妹を助けるために、自分が決まっている余命よりも早く死ぬことで、死の運命を断ち切ったんです。ただ、クインは看護師なのでちゃんと対応策を準備していて無事に生き返りました。めでたしめでたしでした。
薄味とは言え、セクハラ医師、悪魔にテンション上がるオタク神父、ハッキングしてくれる携帯ショップのおじさん、というキャラが濃すぎな面々も登場するので、この辺りは救いでした(笑)。
あ、さっき「めでたしめでたし。」って書いたんですけど、一応続編あり?という感じで終わります。もうこれも完全にファイナル・デスティネーションじゃんって思うんですけど、死の運命から逃れたと思いきや、アプリの「バージョン2.0」がインストールされました!と通知が来て終わりました。続編がもし製作されるとしたら、もっともっと振り切った展開にしてほしいものです……。
■関連作品
・ファイナル・デスティネーション生みの親による作品
・スマホの中から怪物が出てくる!