のんびりホラー映画な日々

日本未公開の海外ホラー映画、海外ドラマを中心に、気ままに感想を書いています。

ネタバレあり感想「スマイル2」監督の本気!?前作よりも最高にパワーアップした続編!

今回は、2025年3月12日から配信されているホラー映画「スマイル2(原題:Smile 2)」を紹介します。2022年の「スマイル」の続編で、一番最初の短編含め引き続きパーカー・フィンが監督を務めています。前作のブログで、僕は物足りないわりに尺が長く短編の方が良かった、なんて偉そうな感想を書いていましたが、前作のヒット&予算アップの影響か、本作はそんな地味な前作が嘘のように派手になり、グロさも増し、最高に面白いホラー映画になっています。パーカー・フィン、いよいよ本気を出してきたようです。

 

 

 

作品概要

作品:Smile 2
製作:2024/アメリ
上映時間:127分

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https://www.imdb.com/title/tt29268110/
あらすじ

かつてグラミー賞を受賞したスーパースター、スカイ・ライリーはその重圧からドラッグ・アルコール依存症になり交通事故で恋人を亡くしてしまったが、その地獄の時期を乗り越えカムバック。事故の後遺症に苦しみながらも復帰ツアーに向けて準備を重ねていた。そんなある日、スカイは知人が目の前で"笑顔"で自殺する現場に遭遇。例によって不気味な笑みを浮かべた人々を目撃するようになる。しかし周囲は、スカイが再びドラッグに手を出したのではないか、精神が不安定になったのではないかと疑い始め、孤立したスカイは追い込まれてどんどんブチギレ&ヤケクソ状態に。果たして、笑顔の刺客たちに追いかけ回されたスーパースターが迎える結末とは。

 

予告編


www.youtube.com

 

ネタバレなし感想

※前作のネタバレは含むので注意※

前作の地味さは一体何だったのでしょうか。冒頭でも書いた通り、僕は前作の地味さがやや期待外れで物足りないと感じていました。ところが続編となる本作、とんでもなくパワーアップして最高に面白くなっています!

↓ちなみに前作の感想はこちら

yfilm.hatenablog.com

本作の主演はナオミ・スコット。「アラジン」のジャスミン役で一躍有名になり、「チャーリーズ・エンジェル」のリブート版にも出演していました。僕はどちらの作品も見ていたので、キレイな人だな……くらいの印象だったのですが、本作での演技は素晴らしいです。「アラジン」以降あまり目立たない感じですが、もっと評価されるべき俳優さんだと思いました。

さて、物語は前作のわずか6日後から始まります。前作のヒロイン、ローズの自殺を目撃してしまった刑事ジョエルは、誰かを殺してその現場を目撃させることで目撃者に"移す”ことができる特別ルールを使おうとしていました。このオープニングシーンが本当に秀逸で、ワンカットで繰り広げられるオープニングを見た時点で本作が絶対に面白いことを確信します。

その後、当然のことながらヒロインであるスカイ・ライリーの元に呪いがやってくるんですが、スカイは仕事のプレッシャーに耐えられずドラッグとアルコールに溺れ、最終的には交通事故で恋人を亡くしてしまったという過去を持つ人物。そんなトラウマを克服し、ツアー開催とともにカムバックしたばかりなのです。

そんなスカイと呪いは最悪の組み合わせで、呪いの幻覚によりどんどん精神が不安定になり、周囲は「またドラッグを使っているんじゃないか?」と疑いを持ち始めます。とにかく最悪なことの連鎖で、見ているこちらも辛くなってきます。そこで突如出てくるのが、呪いを回避する方法。スカイはどうなっちゃうんでしょうか!

今回も配信スルーとなりましたが(本当に残念!)、グロさも増し増し、演出もド派手、最高にパワーアップした映画なので、ぜひ見てほしいです!

 

 

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ネタバレあり感想

↓ここからネタバレありなので注意です!!!

 

 

 

 

 

まずオープニングシーンのジョエルですが、無実の親子を殺した犯罪者2人組に目をつけ、一人を殺し、もう一方に目撃させようとします。しかし銃撃戦になり、目撃者となるはずの男が死んでしまうんです。ジョエルが困り果てていると、最悪なことにドラッグを買いに来ていた青年がその現場を目撃、意図せず呪いを移してしまいます。せっかく呪いを移したジョエルでしたが、現場から逃げようとして車に轢かれ、死んでしまいます。せっかく呪いからは解放されたのに……(涙)。

そしてスカイは、そのドラッグを買いに来ていた青年から密かに事故の後遺症の痛み止め薬を買っていました。追加の薬を買いにアパートを訪れると、錯乱状態の青年が自殺し、呪いを受け取ってしまいます。

そこからは悲劇の連鎖としか言いようのない辛い展開が続きます。幻覚によりスタッフにブチギレたり、スピーチの最中に半狂乱になって動画を拡散されたり、何が現実で何が幻覚なのか、見ているこちらも全く分からない状況が続きます。

また、今回は呪いが解消できると思われる方法が登場します。それは呪いに仕留められる前に、一度心臓を止めて再び蘇生するというものです(ファイナルデスティネーション2方式)。しかしその裏技を実行しようとしたとき、全てが幻覚だったことが分かります。

最後、気づいたらライブステージ上に立っていたスカイは、何万人もの観客の目の前で命を絶ち、呪いがその何万人もの観客に移されてしまうという最悪な結末を迎えます。もうこの世の終わりという勢いですね。この際、スマイル3を制作して終末を描いてくれたりしないですかね(笑)。あんな大勢に呪いが渡されてしまったら、もう世界が終わる気がします。

パーカー・フィン監督は短編からスマイル2まで続けて撮ってきたので、これからどんな映画を作るのか、とても楽しみです!

 

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